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低コストで省エネ効果 ビル向け・紫外線遮蔽フィルム 赤外線80&以上、紫外線99%カット
1998.06.21 14:05
ビルの省エネ化を手軽に実現出来るアイテムとして注目されている窓ガラス用熱線・紫外線遮蔽フィルムで、従来より大幅に遮蔽率を高めた新製品が発売され話題を呼んでいる。施工が極めて容易とあって、既存ビルへの導入も進みそうだ。
エフティ(東京渋谷区)では、ビルなどの建物の窓ガラスに貼付する熱線・紫外線遮蔽フィルム「レイ・バリアー」の展開を本格的にスタートさせた。
近赤外部から遠赤外部までの広い波長領域にわたって高い吸収特性を持った金属酸化物超微粒子を用いて作成されたもの。
建物室内の温度上昇要因である赤外線を80%以上カットし、省エネ効果を発揮する。紫外線についてもその99%をカットし、日焼けによる内装や什器の退色変化を防止する。同時に災害時の飛散防止効果も発揮する。
既存ビルの窓ガラスへの後付けも簡単で、ゴムヘラやモップといった簡易な器具を用いての内施工のため、テナントが営業中の時間帯でも支障なく施工できる。特にオフィスビルの場合、3階以上の上層階では窓の形状パターンが3~4種類に限られるため、工場でフィルムをプレカットでき、中規模ビルならほぼ1日で貼付は完了する。
従来、後施工の熱線・紫外線遮蔽手段としては、コーティング剤による方法があるが、壁面のマスキングなど施工が大がかりになることや、流し塗りの場合、営業時間内の施工が難しいこと、また傷がつきやすいためメンテナンスの難しさなどが指摘されている。
フィルム式ではこれまでミラータイプのものが主流だが、「ミラーの場合、紫外線カット率が80%程度、赤外線が60%程度。コストの点でも平米2万円程度と割高」(城間吉一社長)。
同社の「レイ・バリアー」のコスト目安は窓ガラス面積100平米程度の施工で平米8000~1万円程度。