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松下電工 原状回復工事が容易に行える新型のシステム天井を開発

1998.08.01 14:42

 松下電工(大阪府門真市)では、室内のレイアウト変更に伴う照明器具の変更や原状回復工事が短期間で行うことができるシステム天井「EGスクエアーF」を開発、今年の9月1日より発売を開始する。
 これは天井に長さ1280ミリのT字型バーを正方形状に取り付け、照明器具の配置変更、増設を可能にするというもの。従来の天井では照明器具の変更をする場合に既存の天井を一度撤去し、新たに照明器具を付け直して天井を設置するという工程が必要だったため、大掛かりな工事の手間とコストがかかる。
 施工にかかる費用は、照明器具と合わせて1平米当たり約3800円。同社でこのシステム天井により従来のタイプよりもイニシャルコストで焼く14~33%、原状回復工事にかかる費用で約30~55%程度の削減が可能だとしている。
 「現在2ヵ所の賃貸ビルで試験的にシステム天井を設置しています。営業のターゲットとして新築ビルでは設計段階から、既存ビルでは原状回復に伴ってリニューアル工事を行う物件に営業をかけます」(同社二木建参事)
 松下電工では以前から天井システムを開発、販売していたが、今回はそのノウハウを生かし、省エネや省施工といったコンセプトを掲げて製品化した。「EGスクエア-F」という製品名は、簡単施工のイージーとフレキシブルな対応が可能という意味合いを込めたとのこと。




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