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<トピックス>TOTO 除菌効果高い酸性水生成器を発売 食塩を使用、手洗い1回0.11円

1998.08.21 14:01

 TOTO(重渕雅敏社長)では、除菌効果を発揮する手洗い器「酸性水生成器」を8月より発売した。
 食塩を混ぜた水道水を電気分解することで生成される酸性水は殺菌効果が高く、幅広い菌に対して効力を発揮する上、薬剤と違い、手荒れの心配がないのが特徴だ。このため、手洗い頻度が高く、高度な衛生管理が求められる病院や食品工場などの施設では特に適しているとされる。
 同社の酸性水生成器は自動水栓で、手を差し出すと自動的に酸性水が流れ、非接触で使用できるために衛生的。
 食塩をタンクに入れて水道水で薄めただけなので、1課の食塩補給で1000回の手洗いができる。ランニングコストにすると、1回につき0.11円と安く済む。
 一昨年に病原性大腸菌O-157が全国各地で猛威を振るい、今夏もO-157による食中毒事例が発生するなど、このところ、世間一般の衛生面に対する関心は高まっており、この商品もこうした背景を受けて開発された。
 酸性水は大腸菌、黄色ブドウ球菌、MRSA、サルモネラ菌、緑膿菌、腸炎ビブリオ、化膿性連鎖球、病原性大腸菌などの食中毒や院内感染を起こす菌に対して殺菌力を持っている。
 酸性水生成器は30万円。同社では、初年度は月間300台の販売を見込んでいる。




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