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三菱地所 新大手町ビルの全館リニューアルに着手 130億円を投じ内外装のイメージを一新
1998.09.01 16:22
三菱地所(本社・東京都千代田区)では、千代田区大手町の新大手町ビルヂングの全館リニューアルに着手する事になった。総事業費は約130億円を予定し、8月より外装の改修工事等に取り掛かる。尚工事スケジュールでは、外装改修工事を平成11年12月に終え、外装工事と同時に開始する共用部改修工事は、平成13年夏。テナント室内改修工事も平成13年夏に終える予定。
新大手町ビルは地下3階・地上10階。延床面積は約8万9000平米弱。昭和34年2月に竣工(10階部分は昭和46年に増築)。
竣工から約40年を経過して、これまでの設備機器を始めとした部分的リニューアルでは、時代の変化に対応した快適なオフィス空間を提供する事が難しく、ビルのグレードや機能更新のスピードアップを図る上からも全館のリニューアルを実施するもの。
今回のリニューアルでは、現状の外装を省エネ効果が高い、ワイドな熱反射ガラスとアルミパネルで覆い、ビルのイメージの一新を図る。また、1階のエントランスホール、各階のエレベーターホール、共用廊下、トレイの改修等により、快適空間を演出。各事務室においては、OAフロア化を実施する他に、電源や空調能力を大幅に増強。天井を二重構造化する事で、照度を高めて、消費電力の少ない自動調光Hf型照明器具を設置する計画だ。さらに、リニューアル工事に併せて、ハートフルビル(バリアフリービル)工事も予定。
現在三菱地所では、丸ビル建て替えを始め、旧国鉄本社ビル跡地開発計画、日本工業倶楽部会館・永楽ビル共同建て替え計画など、既存ビル建て替えを中心に、丸の内再開発を進めており、同事業もその一環として進められる。