週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

イトーキ リニューアル事業部分社 10月に新会社設立を予定

1998.09.21 11:36

 イトーキはオフィスビルや店舗などの改装事業を手がける「リニューアル事業部」を分社化して、全額出資の新会社を設立する。新会社は施設や設備を効率的に管理・運営する経営手法であるファシリティーマネージメント(FM)のノウハウを生かし、企業などから保有施設の管理業務を請け負い、事業領域を拡大する。現在、同事業部の売上高は年間4億円程度(工事を含む)だが、分社後の新会社は2.5倍の年間10億円の売上高を目指す。
 新会社は10月中に設立する。建築士や施工管理士、FMの専門技術者を認定する民間資格「ファシリティ―マネージャー」の保有者など10程度で業務を始める。社名は未定だが、資本金は2000万円になる予定。将来はFMの手法を活用して、顧客の施設・設備などの管理業務を一括して請け負うアウトソーシング(業務の外部委託)事業も手がける考えだ。
 イトーキのリニューアル事業部は97年に発足。ゼネコン(総合建設会社)や設計事務所、設備工事会社などと連携し、施設設備の改善プラン提案から費用の見積もり、工事の手配までを一括して請け負う方式で事業を展開してきた。
 その一方で、イトーキは改装事業やオフィス家具の販売を支援するため、企業に対して施設・増設によるコスト削減効果などのコンサルティング業務などを行って来た。こうしたFM業務も新会社を中心に展開する計画。




週刊不動産経営編集部  YouTube