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不動産価値鑑定用パソコンソフトを開発 収益還元法を使用して評価 全5タイプ定価は10万円
1998.09.21 11:38
都市経済研究所(東京都港区・久恒新代表)は、収益還元法を使用して不動産の時価を評価する不動産鑑定パソコンソフト「アプレイザー」を開発。現在は最終調整中で、10月中には発売を開始する予定だ。
従来の日本における不動産評価方法は、周辺不動産の売買実績によって算出される取引事例比較法が主流であったが、この方法だと不動産鑑定士の経験に頼った主観的なものになり、不動産所有者にとっては算出過程が不透明でわかりにくいとの難点があった。
これに対し、不動産の還元利回り法と賃料収入に基いて本価値を定める収益還元法は、客観的な評価が可能な為、不動産価格が下落を続ける現在の状況においても、その影響を受けない、物件独自の評価が可能になる。
今回発売の「アプレイザー」は海外のソフトを参考に、同研究所が自社開発したもので、賃貸オフィス、賃貸マンション、更地、宅地見込み地、マンションの個別評価の5タイプがあり、価格は各10万円程度になる予定だ。