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三鬼商事調べ 9月末主要5区平均空室率4.51%
1998.10.21 10:43
大手仲介業者の三鬼商事(東京都中央区・飯嶋清社長)の調査によれば都内主要5区の9月末時点の平均空室率は前月比プラス0.45%前年末比プラス0.47%の4.51%となった。
秋のオフィス需要期に入ったにもかかわらずテナント企業の景況感の厳しさから需要は伸びず、市場の停滞感が強まっている。
中でも新宿区は前年末比プラス1.57%の5.69%と市況の悪化が著しい。背景には西新宿超高層ビルから約5000坪を超す募集面積が出たことがある。
また中央区は前年末比プラス0.04%の5.56%とほぼ横ばい。長いこと空室率ワースト1を続けてきた同区だが、96年12月以来2年ぶりに新宿区を下回った。今年は昨年に比べ企業の大型倒産が少なかったのが原因とみられる。
昨年末、千代田区と並んで空室率2%台と好調だった渋谷区は1.71%アップの4.23%と空室が急増。募集面積の増加や撤退による返室で空室在庫が増加したことが影響した。