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大林組が省エネ評価ソフト開発 コスト面などからコンサルティング ビル全体のシステムを総合的に評価

1998.12.21 15:03

 大林組(東京都千代田区・向笠慎治社長)は建物の基本計画段階において、各省エネルギー手法を任意に選択、組み合わせるシミュレーションを行い、建物の環境保全性と経済性を総合的に評価できるコンピュータソフト「エコナビ」を開発した。
 近ごろでは地球温暖化を防ぐ観点から省エネルギーを心がけCO2の削減を図ろうという機運が高まっている。ビルにおいても、電力・熱をはじめ各エネルギーを生産する際に排出されるCO2に加えて建設資材の生産や運搬、建設工事や解体撤去に伴うCO2の排出もあることから、種々の技術を選りすぐって、それらを組み合わせた複合技術を用いて総合的に省エネルギーに向けての対処を行う必要がある。
 しかし、最も効果的な組み合わせを選定する為には、省エネシステムの組み替えをくり返して行う必要があり、時間・手間がかかっていた。
 「エコナビ」は同社の持つ各種エネルギー手法やその組み合わせを任意に選択することが可能でビル全体のシステムを地球環境、室内環境、エネルギー、コストの面から短時間で総合的に評価することができる。
 これにより基本計画の早い段階でコストパフォーマンス、効果性にすぐれた最適の省エネルギー手法を具体的に提案できるという。




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