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大林組 配線工事が不要の温度センサー 微弱電波使用で機器自体も安価

1999.01.21 14:45

 大林組(東京都港区・向笠慎治社長)はコードレスホンやワイヤレスマイクに利用されている微弱電波を用いて室内空調の集中管理を行う「ワイヤレス温度センサー」を開発、既に2件のオフィスビルで導入を行った。
 近年では省エネルギー対策や環境問題への配慮から執務スペースをエリアごとに細分化して温度制御を行う方式が主流になっているが、その一方で執務スペースを無柱化し、大きな空間とする傾向も同時に強まっている。
 無柱の大きな空間で多用されている集中管理方式では温度センサーを天井面に設置するのが一般的であったが、温度センサーは有線方式のものしかなく、執務スペースのレイアウト変更の際には温度センサーの移設を行う必要があった。
 今回のワイヤレスセンサーは配線工事が不要で設置コストが削減出来ることに加え、微弱電池の利用により機器自体も安価なのが特徴。また発信器をシステム天井を空気吸込みスリットの中に設置する為、レイアウト等を変更する際にもセンサーの位置を容易に移動できるというメリットがある

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