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H&Mコンサルタント 建築主と建設会社の間に立ち価格交渉を行うCM事業好評 手抜き行為を防ぐ為のチェックも

1999.03.21 11:37

 建築主に代って建設会社や設計事務所を相手に建設計画やコスト管理についての交渉を行うコンストラクション・マネジメント(CM)が人気を集めている。
 従来の様にゼネコンや設計事務所まかせの建設計画の場合は、建築主の希望が設計に充分に活かされなかったり、提出された見積りの内容が不透明なものであったりという難点があった。
 CMとはそうした点に対し建築主と建設会社の間に立って基本計画案の作成やコストの産出、見積額の査定や価格交渉を行うコンサルティング業務のこと。
 これまで建設会社側にあった建設計画の主役の差を建築主に取り戻すことが最大の目的だ。
 阪急電鉄系のCM会社であるエイチアンドエムコンサルタント(大阪市・森古晟社長、06-6886-8892)によれば、「建築主が素人の場合、見積書の金額明細が妥当なものかどうかの判断はまず不可能ですが、当社の様なCM会社を介すれば平均約10%のコストダウンが可能になります」という。
 無論新築以外のリニューアル工事や、原状回復工事などにも対応が可能だという。
 コンサルティング料は工費の1~2%程度が目安となっている。
 また「手抜き工事防止の為、建設工事途中においてもチェックを行います」と着工後までもフォローしてくれるので建築主にとってはうれしいサービスだ。

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