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富士通ピー・アンド・エスがオフィス設計・施工の分野に本格参入を発表 社名も「富士通コワーコ」に一新
1999.04.01 16:44
コンピュータ等情報機器の周辺機器や消耗品の製造、販売が主力業務の富士通ピー・アンド・エス(東京都港区・菊川卓男社長)は3月25日、オフィスデザインの設計、施工からオフィス家具の販売など快適なオフィス環境の整備構築全般を扱う「トータルオフィスシステム」事業を本格的に確立させオフィスコーディネーション分野への参入を図ると発表した。
同社は昭和57年富士通のサプライ営業部門が独立する形で設立。後に富士通OEM営業部門が合流し、プリンターやモデム等汎用装置や部品の販売を手がけてきたが近年では情報通信機器を使用するのに適したオフィス環境の整備や設計を行い、より効率的な情報基地としての性格を持つオフィス確立のサポートに力を入れていた。
今回の動きの背景にはこうしたノウハウを活かし、情報通信技術の急速な進展に伴うオフィスのワークスタイルの変化に対応することで新たなビジネスチャンスを拡大したいという狙いがある様だ。
更に今回の事業拡大を核に、同社の企業ビジョンである”Computer Workstyle Collaborater”の各頭文字をとり社名を5月1日より富士通コワーコ(CoWorCo)に変更。また現在分散している本社機能を集約させる形で新宿西口の西新宿三井ビルに移転すると発表した。同ビルは20階に同社商品のショールームである”CoWorCo STAGE”も設けられる予定だ。
同社は今回の大幅な刷新を「第三の創業」と位置付けておりワークスタイル創りに貢献してゆく考えだ。