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個人オーナーに特化してマネジメント ビル経営者としての啓蒙図りセミナーの開催も今後視野に 千代田ビルマネジメント

1999.04.01 16:48

-個人ビルオーナーへのマネジメントに強みがあるそうですが。
吉崎 現在当社では約50棟のビルのマネジメントを手がけております。その殆どが個人ビルオーナーです。
-個人に力を入れている理由は?
吉崎 個人オーナーの場合、未だに部屋を貸してやってるという一昔前の大家的な考えの人が多く、時代の流れに対応しきれていません。ビル市況の活性化の為には数の上で圧倒的多数を占める個人オーナーの経営状態を健全化することが一番だと考えています。
-オーナーにとってのメリットは。
吉崎 例えばテナントが業績悪化を理由に賃下げを要求してきたとします。テナントとオーナーの利害関係上、こうした交渉は難航することが多いのですが、当社の様な会社が両者の間に入ることでテナント企業の業績はどの程度なのか、またどの程度の賃料ならば引き続き入居可能なのかという、テナント側からすればオーナーに直接明らかにしにくい部分まで調査して互いの主張をすり合わせることが可能です。また間に緩衝材として当社が入ることで両者間の感情的なしこりもぐっと少なくなると思います。
―今後の取り組みは。
吉崎 個人オーナーに対し自分が経営者としてしっかりとしたビジョンを持つ様に啓蒙していきたいと考えています。その一環として個人オーナーに対する経営セミナーを開催します。第1回は今月21日に予定しており、マーケットの現況や空室対策、テナントとのトラブル事例とその解決法などについて講義したいと考えています。




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