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三菱地所 丸ノ内ビルヂング新築工事着工 環境に配慮した省エネビルとして再生
1999.05.01 12:09
4月26日三菱地所(東京都千代田区)による丸の内再開発事業の一環として、丸の内ビルヂングの新築工事が着工された。竣工は2002年8月の予定。
”新生”丸の内ビルは地上37階、地下4階建てで延床面積は約4万8500坪。地下1階から6階、及び35、36階は物販、飲食等の商業施設が入店。7、8階は350人収容のホールや会議室等のインスラクティブソーンとして活用される。
オフィスフロアは9~34階の合計約3万坪。600坪の無柱空間を設け、自由なレイアウトが実現可能。また100mmの二重床を採用し、天井高は2.8mを確保した。
更に外気の導入能力を通常の2.5倍に拡大し無駄な空調を抑制する他、氷蓄熱方式の採用や、外光の状況により自動的に照度を制御する調光設備を導入するなど一般的な設計基準のビルに比べ約3割の省エネルギーを実現させた。
また外観もオフィスエントランスに旧丸ビルのシンボルであった三連アーチを再現。低層部の軒高も旧丸ビルと同じ高さにするなどの工夫を施すことにより、伝統性を重視し都市景観の継承につとめているのも大きな特徴となっている。