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<98年競売物件動向>日本インターフェイス調査 都内の入札数は減少 1~3千万円が人気

1999.05.21 11:51

 競売物件情報誌を発行する日本インターフェイス(東京都墨田区)が昨年度の首都圏における競売物件動向についてまとめた。
 それによると98年度は97年度に比べ入札、落札ともに増加し過去最高を記録した。
 特に入札数が2391本から4416本と倍増した千葉県をはじめ、埼玉・神奈川両県で数値が伸びたが、その一方で東京は前年比で減少した。
 これについて同社では「都内の地価が大幅に下落している中で、リスクを負ってまで競売物件に手を出す必要がないという見方が強まっているのでは」と分析している。
 また人気物件(入札10本以上の物件)については最低売却価格が1000万円~3000万円が全体の48.1%を占めており、入札者が競売制度に対して安さを求めていることを示している。
 また人気物件の落札価格と最低売却価格の比率については141~170%が全体の47.1%となっており好立地や占有関係のきれいな物件の落札については資金力の有無がものをいうことが明らかになった。

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