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中之島三井ビルディング建替え着手 31階建ての近代ビルにリニューアル 2003年完成
1999.06.01 11:18
三井不動産(東京都中央区)は大阪市北区の「中之島三井ビルディング本新館」の建て替えを発表した。
中之島地区は関西電力など大阪を代表する企業が本社を構えている大阪の経済・文化・行政の中心地であり、現在の中之島三井ビルディング本新館も同社の関西地区における基幹ビルの役割を果たしているが、同地区が大阪市が推進する「中之島西部地区開発構想」に指定されていることや、来るべき次世代に向け一層の情報発信拠点としての機能強化を図る為、全面的な建て替えを行うことになった。
新たに建設される「中之島三井ビルディング(仮称)」は地上31階建てで高さは140m、延床面積は2万1417坪の予定だ。設計・監視は日建設計、外装やエントランスホールのデザインについては米国のカーネギーホールやワールドフィナンシャルセンター、国内においてはアメリカ大使館やNTT本社ビルを手がけた米国の設計事務所であるシーザーペリアンドアソシエーツが担当する。
機能面においては天井高2.75mを確保、150mmの2重床を備え、床荷重は1平米あたり500kgを標準仕様とし、高度なOA化ニーズにも対応できる。オフィス空間はワンフロアあたり約500坪。
今後のスケジュールとしては、今年10月に既存の中之島三井ビルディングの解体工事に着手した後、来年4月に新ビル着工。竣工は2003年3月を予定している。