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<海外レポート>シカゴビル事情 狭い市域に加えて好景気で賃料急騰

1999.06.21 10:43

 「ここ10年間、物件価値は毎年10%以上の成長率を維持、今後も5年は成長を見込める」
 とは、オレゴン州が基盤の不動産会社の話。
 現在人口約800万人を擁するこの都市はミシガン川など多くの川が湖に流れ込む地形にあるため、非常に狭い地域で発達してきた。
 1870年代初頭、市内の主要建物のほとんどが焼失する大火に見まわれたことを境に、市のメインストリートミシガンアベニューを挟んだ敷地の物件価値はハネ上がりさらに現在の好景気をうけ、テナント料は今1スクエアフィート30cm×30cmあたり100ドルと近年まれにみる高値相場という。1坪=36スクエアフィートで計算した場合1坪あたりで約44万円ぐらいであるといえる。中には1スクエアフィート150~175ドルのビルも出現し、1Fリーティル(店舗部分)の空きはほとんど見られない。
 もう1つ「アパートもビルもそうですがオーナーが物件を所有するのは長くてせいぜい2~3年。いいテナントをつけ、外壁塗装に力を入れ化粧直しどれだけ購入時より高く売れるかが勝負となってきます。相場のことはマーケットに聞けといわれるように最近取引された類似物件の価格に大きく左右されるのが常です」

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