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総合物流システムの新事業 不要レンズの回収リサイクル開始 セイコーオプティカルプロダクツと共同で

1999.07.01 16:57

 荷物の宅配や事業ゴミの回収など流通業務全般を手がける総合物流システム(東京都墨田区)は、セイコーオプティカルプロダクツと共同で、眼鏡店より廃出される眼鏡レンズや研削粉の回収・リサイクルを行う新システムを開発し、関東圏を対象に先月よりサービスを開始した。
 現在、不要眼鏡レンズやレンズの研削粉は年間で800~1000トンも廃出されているといわれており、来年の容器包装リサイクル法の施行とともに、単なる事業ゴミとして処理することが困難になることから眼鏡業界でも対応を進めていた。今回は、そうした眼鏡業界の思惑と既にレンズの配送業務を通じ、眼鏡小売店に太いパイプを持つ総合物流システムの業務スタイルが一致したものだ。
 今回のリサイクルシステムは総合物流システムが眼鏡小売店と業務委託契約を結び、不要レンズ及び研削粉を10kg単位に1450円で引き取り、中間処理を施したうえで再生工場に引き渡すというものでレンズのメーカーは不問。回収時には専門の容器が必要になるが、容器代は料金に含まれている。またレンズ以外は回収できないという。
 回収されたレンズはセメント用混合原料やタイル、舗装工事の建設資材として再利用される。
 回収対象エリアは現在のところ東京・千葉・神奈川、埼玉の各一部だけだが、今秋以降はサービス地域を全国に拡大してゆく予定だ。
 一方セイコーオプティカルプロダクツ側は広報活動を中心に協賛を行い環境問題への有効性をアピールし他のレンズメーカーに対してもシステムへの参加を呼びかけていくという。

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