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今秋オープンのモジュラーホテル ユニットリースシステム開始 一室当たり400万円での販売を予定
1999.07.21 15:56
第一号は大崎
ユニット工法によるモジュラーホテルの建設・運営を行うエム・エイチ・ディベロップメントが、ホテルユニットのリースシステム「e-modular」をスタートさせる。一般的な不動産証券化と異なり建物の稼働率に影響されず一定の利回りを投資家に還元するのが特色だ。同社社長梶川文男氏に話を聞いた。
モジュラーホテルとは積木の様に規格化されたユニットの組み合わせ工法で建設されるもので、短い工期と安い工費が特徴。
そうした特性から短期的な土地活用として注目されており、今秋には時間貸駐車場の一部を利用した「ファミリーイン・フィフティーズ大崎」が国内第一号としてオープンの予定だ。
同ホテルの建設・運営を行うエム・エイチ・ディベロップメント(東京都渋谷区)は、「今回の大崎を含め、今後計画中のものについて、1室あたり400万円で販売する予定です。投資家の方には一定額のリース料を支払ってゆきます」
と今回のリースシステムについて説明する。
5年リースの場合、リース料は月々5万円。リース契約の終了時には同社側がユニットを200万円で下取してくれる。
「ユニットは単独名義による複数購入も可能です。また、解体しての際利与ができ、単独処分や売却・再リースも行えます。投資金額も僅かで済みますので超低金利が続き資金の運用先に苦しむ投資家の方にとっては魅力的な商品ではないでしょうか」
と同社梶川社長は力説する。
また同ホテルの事業性についても、「大崎は周辺にライバルとなるホテルが少ないうえに、今回の物件は、ビジネス客、ファミリー客双方に対応出来る為、集客力も期待出来ます」ということだ。