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山之内製薬 衛生面の向上を図って生ゴミ分解処理機設置 約13年で償却できるコストパフォーマンス

1999.08.01 15:15

―御社のビルでは生ゴミ分解処理機を用いてゴミの削減を図っているそうですが
甲斐 当社蓮根事業所で平成9年より取り組んでいます。このビルには700名が勤務しており、1日100kgの生ゴミが排出されますが、この全てを装置を用いて処理しています。
―機器の処理能力は
甲斐 1日あたり150kgですから、全ての生ゴミを問題なく処理できます。バクテリアの作用によりゴミを水と炭酸ガスに分解させる装置ですので、環境面に与える影響も殆ど無いでしょう。
―導入コストは
甲斐 機器の本体価格は700万円です。それに加えて機器のメンテナンスや処理用のバクテリアの補充費用で年間約46万円かかります。機器自体は、そう大きなものではありませんので、ゴミの集積スペースをある程度確保できているビルであれば設置場所にもそう不自由はしないと思います。
―コストメリットは
甲斐 都の清掃局に生ゴミを事業ゴミとして回収してもらうと1kgあたり30円弱の費用負担となります。当ビルの場合ですと1日で約3000円。年間では100万円が必要になります。先ほど申し上げた様に、処理装置の年間コストが47万円ですから差引53万円のコストダウンが図れます。この分を機器購入費用にまわせば約13年間で償却出来る計算になる訳です。
甲斐 生ゴミをビル内に留めることがなくなったので衛生面が格段に向上しました。特に夏場の臭いなどの問題が解決されたと思います。 ―そのほかのメリットとしては
甲斐 生ゴミをビル内に留めることがなくなったので衛生面が格段に向上しました。特に夏場の臭いなどの問題が解消されたと思います。

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