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ビル活性対策協議会 10月22日相談会開催 大企業とのタイアップで入居者創造

1999.11.01 12:15

 株式会社フラボン(代表取締役上口茂氏)が主催するビル活性対策協議会の相談会が平成11年10月22日より行われた。
 同協議会の骨子は、大企業とタイアップして安全確実な入居者を創造すること。「大手企業と提携。ビルオーナー向けの皆様に御理解を頂き、共に空室解消事業を展開したく考えています」(上口氏)
 空室となったビルは、水道管の赤錆、腐食の進行、下水管の汚濁水の固形化、電気配線のねずみによる破線被害、漏水によるビル内・外コンクリートの剥落、地下および屋上貯水槽の汚染と飲料水の腐敗汚染、出入口鍵の腐蝕化などビル全体の老朽化、腐敗が進む。空室による金銭的減収だけでなく、資産価値の下落(財産の目減り)も激しい。「管理会社にすべて任せきりのオーナーの方も多いようですが、従来の当てのない入居者を待つ旧来方式では、現在の激動の時代を生き抜くことはできません」
 自らもビルオーナーである上口氏。山一証券、日産証券の倒産、日産自動車2万7000人の解雇、住友・さくら及び大手銀行の大合併による数万人規模の大リストラなど不況の原因を探りながら、今後のビル運営の在り方を模索していた。
 「これからは、そうしたリストラによりあふれた人材をフルに活用したビル運営こそが必要だと感じています」
 具体的な内容は相談会およびその後の説明会にて公開するとしている。
 これまでビルオーナー同士の横のつながりは希薄なケースが多かった。隣のオーナーの顔も知らなければ名前も知らないというのは珍しい話ではなく、こうした希薄な関係が、相互の情報交換を妨げ、ビル業界は遅れている、といったイメージを他業種に植えつけてきた一因といえる。同協議会の加盟者は東京都を中心に約200名。今後、相談会や説明会を行いながら全国に展開する考えだ。
 「座して待つのではなく、オーナーも一事業家として積極的に動かねばならない時代が来ていると思います」(上口氏)
 連絡先はビル活性化対策協議会事務局・電話番号03-3252-6814




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