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ダイキンと松下 4年後目標に空調事業で提携

1999.11.29 11:19

 ダイキン工業(大阪府大阪市)と松下電器産業(大阪府門真市)は11月22日、空調事業にて両社が提携することを発表した。空調事業分野において、両社が持つ強みと特徴を活かし、経営体質の強化、事業効率化と拡大を実現し、地球環境、市場及び顧客への一層の貢献を図るとしている。
 合意に基づき、両社は世界の地域毎に家庭用エアコンと業務用エアコンを分担して生産し、相互に供給する生産協業、省エネ、リサイクルなどの地球環境対応技術や先端技術などの共同開発を目的とした開発合弁会社を設立する。同時に両社は、合同の「提携委員会」(委員長には両社それぞれの副社長が就任する2委員長制)を設置し、2003年3月を目標に具体的な成果を出すプランを打ち出している。
 両社の事業提携の背景には、空調機器事業が21世紀に直面する省エネ、リサイクル、オゾン層破壊による温暖化の防止という3つの問題がある。日本では2004年に省エネ法が改正され、一般の家庭用エアコンは定められた基準値をクリアする必要が出てくる。2001年4月には特定家庭用機器再商品化法(通称・家電リサイクル法)が施行され、空調機器メーカー問題対応のため、新たなシステム作りに模索していた。




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