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竹中不動産 定期借地方式用いた商業ビル 原宿に10年間の期限付きでオープン
1999.11.29 11:21
定期借地方式による商業施設「ts harajuku」が11月3日渋谷区神宮前にオープンした。
JR原宿駅や地下鉄表参道駅に程近い表参道と明治通りの交差点角地2104平米について、竹中不動産(江東区)が所有者である東武百貨店(豊島区)より事業用定期借地として10年間借り受け、竹中工務店(東京本店・港区)が総合プロデューサーとして企画立案から設計施工、テナント誘致まで一貫して行ったものだ。
建物は鉄骨造、地上3階地下1階建て、延床面積は5163平米(約1565坪)、賃貸面積は3674平米(約1113坪)。
テナントは米国のカジュアルショップGAPや輸入雑貨のソニープラザ等、若者人気を集めている飲食・物販店が5店入居しており、満室稼働でのスタートとなった。
同地域はラフォーレ原宿等が人気の商業施設が集まる都内屈指のスポットとして知られ、商業店舗にとっては是非とも出店したい地域のひとつ。今回はその人気の高さから10年間で事業費の回収が可能と竹中側が判断したと思われる。今後の都心部における遊休地活用のモデルケースとなるか注目される。