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<話題の新商品>移動式蛍光管処理機「バルブイーター」 環境に有害な水銀は吸着して処理
1999.12.20 16:31
国内で唯一、という移動可能な廃蛍光管処理機が登場した。
この「バルブイーター」はカナダ製。クレマー(港区)が半完成品の状態で輸入をし、国内製のモーターを取り付け直販、及び代理店を通じてビルメンテナンス業者や産廃処理業者に販売している。
「蛍光管処理機は国内でも数社が製造していますが移動できない備え付けタイプのものばかりです。当社のものはキャスターが付いているので移動ができ、100ボルト電源さえあればどこでも使用可能です」(営業部土方敏嗣氏)
都など各自治体は蛍光管については「割らずに産業廃棄物として捨てる様に」と指導している。これは作業員の安全確保に加え、蛍光管内に含まれているガス化した水銀による環境破壊を心配してのことだ。
「しかしそれを捨てる側や運搬する側にとっては場所をとるのでやっかいなことこの上ありません。また回収された蛍光管は埋め立てられることが多いのですが、土中で化学変化により有毒な有機水銀に変化する可能性があります。それだったら蛍光管自体は粉砕してかさを減らし、水銀は回収してリサイクルにまわした方がいいということになります」(土方氏)
同商品は投入口から使用済の蛍光管を入れると自動的に粉砕、館内のガス化水銀については吸引装置を通じてフィルターに吸着される仕組みになっている。
40ワット(1.2m)のもので50本まで1度に処理ができる。または水銀吸着フィルター800本使用ごとに1度の交換が必要となる。