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総合的ビル管理のプロ集団組織 「日本ビル経営管理士会」が今年4月に発足へ
2000.02.07 16:13
情報交換や技能研鑽の場に
総合的なビル管理業務に関する知識及び技能を有した「ビル経営管理士」が、ビル運営事業の複雑化・高度化が進む中で人気を集めているのが、この度(財)日本ビルヂング経営センターが音頭を採る形で、「日本ビル経営管理士会」が設立される運びとなった。増々この資格に対する関心が高まりそうだ。
「ビル経営管理士」とは日本ビルヂング経営センターが中心となり、ビルの適切な経営管理を行うことが出きる人材育成の為に平成3年に発足した制度だ。
特に近年では産業構造の変化などにより、テナントのニーズも多様化していることから旧来の管理方法では好調なビル運営を実現することが困難になっていることもあり、ビルの資産保持・管理を行うプロパティマネジメントのニーズは急速に増加している。
こうした状況からビル経営管理士の活躍の場は広がっており、有資格者も現在では2000名にのぼっている。
今回の「日本ビル経営管理士会」は、彼ら管理士の情報交換や技能・知識の研鑽、相互の交流などの活動を推進するとともに、管理士に対する社会的理解を高めることを目的に設立されるものだ。
現在までに決定している事項は以下の通り。
・設立日 平成12年4月1日
・会費 年額7千円。
・入会金 なし
・主要活動内容
機関紙の発行
講演会・講習会等の開催
各種情報の提供
会員名簿の発行など
尚、ビル経営管理士資格については昨年9月に交付されたSPC法施行規則の一部改正によりSPCにおける業務管理者の資格要件のひとつに指定されるなど、現在の民間資格から公的な資格への移行の動きも進んでいる。