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長谷工コーポレーション 戸板学園から一転して平和不動産に売却決定

2000.04.03 15:12

 経営再建中の中堅ゼネコン長谷工コーポレーションは港区芝の本社ビル延床面積約7565坪及び敷地面積約1346坪を東京証券取引所ビルなどを保有する平和不動産に売却すると発表した。売却金額は120億円。長谷工は引き続きテナントの形で同ビルに入居し本社としてゆく予定。
 当初、長谷工本社ビルの売却先としては学校法人戸板学園が最有力視されていたが、土壇場で流れてしまったという経緯がある。
 「戸板学園も他の私立学校同様に少子化のあおりを受け経営が悪化していました。ここ数年は赤字続きで文部省からの助成金が頼みの綱。その様な状態で投資的色彩の強い不動産投資事業に手を出すことに対し文部省サイドから待ったがかかった様です」(関係者)
 さて、今回平和不動産が長谷工本社ビルを購入したのにはどの様な意図があったのだろうか。ある関係者はこうコメントする。
 「平和不動産は東京証券取引所の賃料が唯一の収入といわれる程東証頼みの企業です。昨年東証の合場が廃止され、その部分の賃料収入が入って来なくなったことに加え、東証の出来高に応じて賃料が決定される一種のインセンティブ方式の契約になっていた為、株式不況の長期化で平和不動産の台所事情は相当に苦しくなっていた様です。今回は賃料収益の安定化を図る意味でも平和不動産側にとっては悪くない話ではないでしょうか」

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