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鹿谷総合研究所 不動産投資リスクを事前シミュレーション 収益還元法による適正価格も算定

2000.04.03 15:21

 鹿谷総合研究所(東京都渋谷区)は不動産投資コンサルティング・ソフト「投資プランナー」を今月より発売する。
 「不動産投資は、家賃や入居率が下がるという収入に対するリスクや金利が上がるなど支出に対するリスクなど様々なリスクを抱えています。それ故実行する前にシミュレーションをしておくことが不可欠となります」(鹿谷哲也社長)
 今回発売するソフト「投資プランナー」は、これら不動産投資にまつわるリスクを事前のシミュレーションにより適格にマネジメントすることを目的としている。ビル、ワンルームマンション、アパートなどの収益用不動産を購入した場合の収支、相続税の節税効果を計算する。収益還元法による適正価格も算定できる。
 同社は、会計事務所の関連会社として、土地資産家の相続対策中心に事業を推進してきた。
 「定率法により減価償却してきたことや借入金の返済が進んだ結果、支払利息が減り、そのことが要因になり顧客の不動産所得がかなり増えてきました。勿論、ほとんどのケースで不動産管理会社を設立するなどの節税対策も実施してきましたが、それも限界に達してきました。そこで新たに不動産所得の節税対策を講じる必要がありますが、それには不動産投資をするしか方法がありません。今後、『投資プランナー』のようなシミュレーションソフトのニーズが増々高まるものと見ています」(鹿谷社長)
 同社では、「投資プランナー」以外にも、計画の初期段階で土地活用の基本方針を決めるためのソフトで、現状での相続税額を計算することも可能な「土地活用プランナー」、貸ビル、賃貸マンション等、比較的規模の大きな賃貸物件を建設した場合の収支、相続税の節税効果を計算するためのソフトで、特殊な制度にも対応可能な「ビル経営プランナー」、小規模賃貸物件用「アパート経営プランナー」なども販売している。

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