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呉羽テクノ ウナギの生態利用した水質監視装置

2000.05.01 11:54

 ウナギの生態を利用して水質の変化を自動的に感知するというユニークな装置の開発が進められている。今年度中にも販売される見通しだ。
 この装置の開発を進めているのが水処理装置の開発、販売を行う呉羽テクノエンジ(福島県いわき市)だ。
 同社に話を聞いた。
 「ウナギは水質の変化に対して非常に敏感に反応する魚です。加えて全てのウナギは体から微弱ながらも電気を発しています。つまり水質の監視測定が必要な水の中でウナギを飼っておけば、水質が劣化した場合ウナギが即座に反応し発する電気にも変化が生じます。この装置はその電気の変化をセンサーで読み取る仕組になっています」
 これまで浄水場ではやはり水質変化に敏感なメダカを飼育し水質のチェックを行っていたが、24時間休むことなく職員がメダカの行動を監視しなければならず大変な手間が生じていたという。
 その点このウナギセンサーならば異常発生時のみ警報を発する為、常に監視を行う必要が無いのが大きな利点だ。
 浄水場・汚水処理場などの他、産業廃水の水質が問題視される各工場などで多くの ニーズが見込まれそうだ。




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