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ランゲート 低コストで容易にビルを情報化 日商エステムのファミリータイプマンションに導入

2000.05.08 11:05

 通信機器メーカーのランゲート(京都府京都市)は、TVのアンテナ回線を使用しビル・マンションに高速ネットワーク環境を整備するというTV共聴型LANシステム「Digital Way」を販売、今回デベロッパーの日商エステム(大阪府大阪市)と販売提携を結んだ。
 「Digital Way」は、TV配線の同軸ケーブス内にテレビ信号とともにLAN信号を流すことによって、専用線によるコンピュータネットワークを構築するシステム。
 現在までにビル・学校・マンションなどで200棟8000戸の契約実績がある。
 今回販売提携した日商エステムは、99年10棟580戸を供給、2000年度は12棟700戸を予定しており、東京への進出も予定している。今後同社のファミリータイプマンションに「Digital Way」を随時導入していく。
 導入コストはイニシャルで平均戸あたり10万円程、通信費は管理会社負担として入居者に負担を求めない方針で、入居者サービスの一環として位置付け、販売につなげたい考え。
 インターネット利用人口の急増により、複数台のパソコンを持つ家庭が増えており、入居者の高まるニーズに対応するという。
 また、ランゲートは、インターネットマンションの急速な普及を背景に、他のデベロッパーにも同様のシステムを働きかける考えだ。
 このシステムは、オフィスビルでの導入にも適しており、無線LANと併用すれば、ビル全体で高速ネットワーク環境を装備することができる。「導入すればインターネットの使い放題のビルとして他物件との差別化が可能です」(同社)。




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