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2年間の瑕疵保証付住宅検査を開始 首都圏の木造住宅対象中古物件の流動化期待
2000.06.26 16:12
日本住生活研究所(世田谷区)では、住宅の品質向上と信頼性確保の為、既存及び新築住宅における検査を行って来たが、来月1日より検査を行った物件に対し2年間の瑕疵保証を行うことになった。
この瑕疵保証付住宅検査「H-Gプラン」は首都圏の木造住宅(集合住宅含む)を対象にしたもので、検査物件に対し構造・雨漏り・給排水管の補償を行う。
一般ユーザーだけでなく、仲介業者や施工業者が行う完成保証、新築住宅の瑕疵保証保険を行っている保険会社の検査業務の代行として活用することもでき、また2年毎に更新をすることで半永久的な瑕疵保証を行うことが可能になっている。
「新築住宅では法律により10年間の瑕疵担保費がありますが、その期間内に物件が売買されてしまえば施工業者の保証対象外となります。中古不動産においては売主の瑕疵担保責任は僅かに2ヶ月です。これで消費者は安心して住宅を購入することが出来ません」(同社)
今回、業界に先駆けて年間保証を付けたことで、中古住宅の流通の活性化にはずみがつくと思われる。
価格は坪あたり2000円から。