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大林組 「ワンフロア3日」の超短期施工を実現 コスト面では従来工法とほぼ同水準

2000.06.26 16:11

 大林組が、現在大阪市内で建設中の鉄筋コンクリート造の超高層マンション「ローレルコート上本町」の躯体工事において、世界最速の記録となるワンフロア3日サイクルの超短期施工を実現した。
 一般に鉄筋コンクリート造の躯体工事では、現場での鉄筋組立・コンクリート打設を要する為、ワンフロアの施工に6日~14日程度を要する。
 それに対し今回は、柱・床・バルコニーといった主要構造体をプレキャスト化し、現場でクレーンを使って組立てる工法を採用したことで施工能率の飛躍的な向上に成功したものだ。
 また、タワークレーンや工事用エレベータの賃貸料・人件費等経費削減効果も高く、コスト面では従来候補とほぼ同程度の水準を維持している。
 加えて、プレキャスト化により型枠の使用率を90%以上減らすことで、南洋材の使用量を削減するなど、環境保全面での効果も期待出来るのが大きな特徴となっている。




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