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三菱電機 群管理性能を大幅に向上― 人工知能導入のエレベータ群管理システム開発

2000.06.26 16:28

 三菱電機(東京都千代田区)は、AI(人工知能)技術を導入した新型エレベーター群管理システム「∑AI1220」を開発し、9月1日より販売を開始することを発表した。
 増々、エレベーターの輸送効率の向上が求められる中、この度、同社が開発したシステムは、「予測チューニング型AI方式」、「行先予報システム」、「モータードライブミックス」などの新技術を採用し、群管理性能を大幅に向上させている。
 「予測チューニング型AI方式」は、現在までの交通情報から数分先のビル内交通の流れを予測する。予測交通流に対して最も待時間の短くなる最適なルール群を選択・適用し、運航制御を行うシステム。
 「行先予報システム」は、玄関階に設けた新開発の乗場操作盤により、利用客を行先階別に分け、最適な応答号機を選択して、サービスする。
 これにより、玄関階の混雑を最小限にすると共に乗車時間を短縮するため、特に混雑時における群管理性能が向上する。
 「モータードライブミックス」は、混雑時における加減速度をアップして階間走行時間を短縮する。
 これにより、待時間の短縮を図ることができる。
 同社では、年間150セットの販売を目標としており、今後増々増加するリニューアル需要にも対応していくという。




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