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安全性に優れた木材保護塗料
2000.10.23 14:17
三井化学の関係会社でるサンテクノケミカル(中央区)では安全性に優れた屋外用木材保護塗料「ノンロット205N」を開発、今月より全国にて販売を開始した。
木材保護塗料には化学合成系、自然塗料の2種類があるが、一般に化学合成系のものは防腐・防虫効果に優れる一方で毒性が高いという難点がある。また自然塗料は安全性は高い物の耐久性や塗装作業性に劣り、かつコストが高くなるというネックがあった。
そうした中で「ノンロット205N」は食用農薬などにも用いられているトリアゾール系化合物、ピレスロイド系化合物、有機ヨード系化合物を組み合わせることで化学合成塗料の高い効果と自然塗料の安全性を併せもたせることに成功したもの。
昨今のログハウス人気などを付け、木材に防腐・防虫効果を持たせる木材保護塗料の人気は高まっており、市場全体の成長は年10%が見込まれている。
こうした追い風を受け、同社は初年度で5億円の売上げを見込んでいる。