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山武 空調システムの負荷予測等に活用 予測・推定技術活用し市場での競争力を強化
2000.11.13 11:50
山武は、独自に開発した予測・推定技術である位相事例ベースモデリング技術(以下TCBM)を活用し山武グループ全体の従来市場での競争力を強化するとともに、新規市場・新規分野での事業を開拓していくと発表した。
TCBMとは、多量に蓄積された過去のデータから対象システムの入力と出力の組み合わせ事例として蓄えておき、この事例をもとに、新しく提示された入力データから出力を推定するソフトウェアのこと。従来困難であった非線形なシステムに対して、短時間で精度の良いモデルを作成できるため、「将来のデータ予測」や「直接計測できないデータの推定」に威力を発揮する。ビルにおいては、空調システムの負荷予測、翌日の空調負荷パターンを予測して熱源機器を最適運転するなどに応用できる。
同社では、ビルシステム事業、産業システム事業において負荷予測などにTCBMを利用、運転の最適化で差別化して受注アップを狙う。また、新規事業、新規分野への展開として、欧米ソフト市場へライセンス販売展開する。
ビルシステム関連、新規事業・新規分野で合わせて3年度5億円の売上を見込んでいる。