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山武ビルシステム 非接触ICカードを用いたアクセスコントロールシステム セルリアンタワーに導入

2000.11.13 11:56

 山武ビルシステム(港区)はモトローラが開発した非接触ICカードリーダライタを搭載したアクセスコントロールシステムを世界に先駆けて開発・販売を開始した。
 このシステムは技術に関する国際規格ISO/IECにおいて世界標準規格となった非接触ICカード/IEC14443TypeB準拠)を利用したもので、従来の磁気カードにおいて問題視されていた偽造などの不正使用や用途毎に複数のカードを持たなければならないといったセキュリティ・運用面での課題を解決している。
 同社では今回開発したシステムを従来販売していた接触式や指紋照合式といったセキュリティ商品網に追加し、オフィスビルなどのあらゆる建物への入退管理に用いてゆく予定だ。
 更に、同システムは最大で1200ゲートまでの扉をコントロールすることが可能で、同社のビルディングオートメーションシステムと統合することで空調や照明機器などと連動制御を行うこともできる。これにより建物の省エネルギー推進にも役立つという。
 直、来年春竣工するセルリアンタワー(渋谷区)についても同システムの導入が決定している。将来的にはICカードをeコマースへの端末として使用することを想定している。




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