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大林組 自然エネルギーと貯蔵用電池併用した新電源システム開発

2001.03.19 16:55

 大林組(港区)は自然エネルギーと電力貯蔵用電池を併用した「ハイブリッド電源システム」を開発・実用化した。
 環境保護意識の高まりからビルや工場など大型施設を中心に太陽電池などの自然エネルギーの利用や、夜間電力を蓄え翌日昼間に利用する電力貯蔵システムの導入が進んでいる。しかし、これらは電気料金の低減効果は高いものの、天候などにより安定供給に支障が生じたり、供給時の電力変換によるロスが発生したりという問題もあった。
 今回のハイブリッド電源システムは電力貯蔵用電池と太陽電池を組み合わせることで電気料金の抑制と、安定した電力供給の両要素を同時に実現させたもので主に昼間と夜間の電力負荷の差の大きい建物や、半導体工場など電力の安定供給が必要な施設に有効なシステムとなる。
 現在神戸市のダンロップゴルフコースのクラブハウスにおいて太陽光発電とレドックスフローを組み合わせたシステムの試験運転を行っており、このデータを通じて最適な運用方法の確立やシステム全体の効率検証を行っている。

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