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エイム 逆浸透を利用した浄化システム

2001.03.19 17:02

 水道水を浄化するシステム「逆浸透膜浄水システム」を手掛けるエイム(東京都目黒区)。
 同社が手掛けるこのシステムは、動物や植物の細胞膜である半透膜の水溶液から水の分子だけを透過させ、他の溶解物を通さない。高い圧力をかけることによって、純水は濃度の高い方から低い方へ、半透膜を透過して移動する。この原理を「逆浸透」という。
 このメカニズムを利用して、NASAのスペースシャトルにおいても、人体から排出される水分を含む水を全てリサイクルして飲料水に還元する装置として採用された。それ以来、この浄化システムが注目されるようになり、水道水を安全な水に代えられる様にしたのが、「逆浸透膜浄水システム」である。
 このシステムは時間をかけ徹底的に水道水をろ過し、不純物はフィルタに溜め込まず、廃棄水と共に排出する。水道水の1リットル当たり0.4円(下水道代も含む 全国平均)に対し、1リットルの純水を作るためには約2.5リットルの水道水を必要とするため、1円という計算になり、高いコストパフォーマンスを実現している。




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