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新型エスカレーター自動運転装置 設置工期を1台あたり2日間に短縮
2001.04.02 15:10
三菱電機ビルテクノが大型駅などに導入提案
三菱電機ビルテクノサービス(千代田区)は光電ポストにより利用者を感知し自動的に運転を開始・停止する既設エスカレーター用自動運転装置の新タイプを開発した。
昨年11月に施行された交通バリアフリー法により大型駅ではエレベーター、エスカレーター設置が義務付けられているが日中や深夜などは利用者も少ないことから、利用者が途絶えたときには自動的に休止させることで消費電力の削減を図ったりというニーズがあった。
しかし、従来ではセンサー等の設置工事においては一台あたり一週間程度の期間が必要であり、エスカレーターの長期間運休が困期な駅などの公共施設では導入に際し大きなネックとなっていた。
それに対し同社では、従来オーダーメイドで対応してきた「エスカレーター自動運転装置」を標準化し、更に光電ポストの製造上の工夫等を図ることにより設置工事や建築付帯工事の大幅削減に成功、工期を一台あたり二日間にまで短縮させた。
また、光電ポストの運行表示についても従来からの白熱電球方に加え、昇り降りなどの表示を容易に変えられるLEDを採用した表示装置の設置を行うことが可能になっている。
もちろん省エネ性についてもエスカレーター不使用時に運航を自動的にストップさせることで、約50%の節電効果が期待できるという。
同社としては現在同社が管理する既設エスカレーター2万台を対象に新タイプの導入を進めてゆく考えだという。