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竹中エンジニアリング 新型ビルセキュリティシステム発売 空調・照明等の制御も可能に
2001.06.04 15:37
セキュリティ及び情報機器メーカーである竹中エンジニアリング(京都府)は、今月1日、20室のテナントビルを集中管理する新型テナント監視盤「JTK-CH」を発売した。
これはセンサーによる各テナントの防犯管理やカードによるビル関係者の出入管理といった基本的な機能に加え、自動通報装置を併設することにより警備会社とのオンライン化や、空調・照明・エレベータ・電子錠ら各設備機能等の制御などを組み入れることが可能になる。
出入管理用のカードは最大で1000枚まで登録可能であるうえ、テナント毎の割り振りも自由に行えるので、大企業の本社が一棟借りするビルから、多様なテナントが混在するビルまで対応することが可能。
また、カード操作に際しては音声案内が行われるので、不慣れな操作者でも簡単に扱うことが可能になることに加え、万が一カードを紛失しても登録の抹消や再発行をすぐに行える。
「ここ数年オフィスビルを狙った侵入犯罪の発生が急増しています。特に店舗など不特定多数の人間が出入りする入居者があるビルは狙われやすくなっています。今回発売のシステムを用いればビルの運営形態や予算、目的に応じた万全管理システムを構築することが可能になります」(竹中エンジニアリング)
価格は50万円(カード21付き、他のオプション品は除く)。年間1200台の販売を見込んでいる。