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ソフトバンクグループの通信会社 ビルをIT化する高速インターネット事業を展開
2001.06.18 11:47
ソフトバンクグループの高速インターネットアクセス提供事業会社アイ・ピー・レボルーション(東京都港区)は、光ファイバーによる大容量・常時接続インターネット接続サービスを展開している。
ソフトバンクというコンテンツの提供側、つまりインターネットの使用・活用者の視点によりサービスを行っている点が、他の通信事業者との大きな差別化となっている。
「現在の日本のインターネット環境は、海外への接続や、価格が高過ぎる点、速度が遅過ぎる点など多くの不満が出ており、決して良好の環境とは言えません」(取締役経営企画本部 安川新一郎本部長)。
ソフトバンクグループは、アジア・グローバル・クロッシングやグローバルセンター・ジャパンへの出資を通じ、海底ケーブル回線やデータセンターを保有しており、同社はこれらを活用することにより、加入者アクセス部分の高速化に留まらない、全世界に広がるインターネットの上流部分までを含めた超高速接続を可能とし、ユーザーのとりボトルネック等のストレスのないブロードバンド・インターネット環境を実現する。
通信速度は、100Mbpsという超高速で、複雑かつ高価な交換設備を使用することなく、インターネットに特化したIPネットワークを構築することにより、シンプルで低価格なメニューを提供する。
法人向けサービスには「100メガゴールド」と「100メガプラチナ」の2タイプあり、前者は100Mbps回線を数ユーザーで共有し、月額使用料金19万8000円、後者は、100Mbps回線の専有で、月額料金98万円。
サービスの提供地域は東京・23区全域で順次拡大予定。
同社ではユーザーの開拓として、ビルオーナー、不動産会社、仲介会社等に対してもビルのIT化対応のアイテムとして積極的に提案している。