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マークテック「エネルギーマスター」 設定料金に応じ空調機器を自動で制御
2001.07.02 17:15
環境への意識の高まり、また、管理コストへの意識の高まりを受け、省エネルギーへの関心が高まっており、工場や大型ビルを中心にESCO事業が積極的に展開されている。その中、マークテックは、中小ビルを中心に電気料金管理システムを展開中だ。
マークテック(港区)は、省エネ提案から改修工事まで包括的に行うESCO事業を展開、オフィスビルなどに対し積極的に提案している。
同社の展開の核となるのが、電気料金管理システムの「エネルギーマスター」。
このシステムは、月間の電気料金に目標を定め、その目標を超過しない様に、料金の変動要素である空調機を自動制御し、電気料金を確実に管理するというもの。温度センサーで外気温を監視し、温度状況によって各時間帯における目標電力を管理するため、室内の快適性を考慮した適切な省エネを図る。
「顧客の方の年間支払い電気料金を予算化し、その予算を超えないように当社が電気料金の管理業務を請け負います。インターネットで管理センターにアクセスすることで、削減効果や電力利用実績、屋外・屋内温度、省エネ効果を前年度対比電気料金をリアルタイムで瞬時に把握することができます」
削減目標は全体料金の7%で、延床面積1600㎡の建物で74万円、3300㎡の建物で148万円、5000㎡の建物で222万円が削減額の目安となる。
同社はこのシステムを核に小規模ビルから大型ビルまで幅広く展開している。
また、同社は、電源開発、開発電機と共に省エネ支援事業を展開するエネルギー・マネジメントを今月設立した。
エネルギー・マネジメントは、顧客の電力使用を管理・制御した上で万が一電気料金が設定した目標値を上回った場合、補償するサービスも用意する。同社は、初年度8億円の売り上げを目標としている。