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渋谷ビル協記念講演会開催 7月18日(水)青山ホールにて 今後の対応策を紹介
2001.07.23 15:29
渋谷ビル経営者協会が主催する第13回通常総会及び記念講演会・懇親会が7月18日青山ダイヤモンドホールで開かれた。
午後4時より1時間半にわたり行われた後援会の講師はディックエンタープライズ専務取締役・増田富夫氏。
今回のテーマは「テナント斡旋現場から直結する貸ビル営業の問題点とあり方」について。同会の会員を中心に、約30名以上のオーナーが集まり、増田氏の講演に熱心に耳を傾けていた。
講演の内容は、東京貸ビル市場のリアルタイムな分析と、その中で「渋谷」に注目し今後の経営のあり方を探って行くもの。いわゆる「2003年問題」も踏まえ、増田氏の細かな分析をもとに具体的な対応策を提案していった。
同氏は、今後、ビルに空室が発生した場合、きめ細かい営業が必要となるが、賃料が1000円程度安くなる場合でもテナントを確保した方が良いといった具体的なアドバイスや、基準階のテナント確保が一つのポイントになるという様に細かな内容にまで踏み込み、論理的に対応策を紹介して行った。
また、実際にテナント企業は賃料がいくら違ったら移転するか、というオーナーであればだれもが気になる問題も正面から解説。坪あたり5000円違ったら真剣に移転を検討、1万円違った移転するという一つのモデルケースを提示し、賃料問題についても明確な数字をもとに、わかりやすく説明することで経営に悩むビルオーナーの理解を深めていった。
後半は「テナントが決まらない原因は仲介業者に払う手数料が少ないから?」といったかなり踏み込んだ質問も飛び出し、講演会は過熱していた。