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フジテック 省エネ・省スペース性を追求 新型マシンルームレス・エレベーター エシードe² 9月5日発売

2001.09.10 16:07

 フジテック(大阪府茨木市)は、現在発売中のマンションルームレスエレベーター「エシード」の機構・デザイン・機能を一新させた「エシードe²」の販売を5日より開始した。
 平成10年度に発売された「エシード」は機械室を無くすことで、巻上機と制御盤を昇降路内にな位置することを可能にしたエレベーター。これにより省スペース、省エネルギー、設計の自由度を向上させることが出来、現在の同社のエレベーターの主流となっている。
 今回発売された「エシードe²」は新たに開発されたギヤレス巻上機を導入しているのが特徴。この巻上機は従来機に比べ5分の1の薄型化を実現しており、一層の省スペース化を可能にしている。
 また、これにより昇降路底部のピット深さを1.25mと残くすることも可能になった為、ピット築造コストの削減が出来るだけでなく、既存のビルでも従来のピット深さのまま高速機種を導入することが可能になるという。
 更に省エネ性については、回生電力備蓄システム「エコムーブ」を備えている(有料オプション)
 これは、これまでの様にエレベータの昇降時に必要となるモータ制動力を発生させる為の回生電力を、熱として消費するのではなく、ニッケル水素電池に蓄えており再利用するもの。
 このシステムは同社が世界で初めて実用化に成功したもので、これにより年間の消費電力を約20%削減することが可能になる。
 また、万一の停電の際にもエレベータが停止せず、最寄りの階まで走行することが出来る様になる。
 その他文字表記の和英併記、大型インジケータ、視覚障害者用の発音機能など、ユニバーサルデザインも採り入れられている。
 価格は住宅用9人乗りで1100万円。




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