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三浦工業がグッドデザイン賞を受賞 操作性高めたパネル開発

2001.10.15 16:22

 デザインの良さに加え製品の性能・品質など総合的な商品の完成度が求められる「グッドデザイン賞」。今回は三浦工業の「SZシリーズ」が受賞した。使用環境、利用者に配慮したこの製品はシンプルな外観を実現している。
 小型貫流ボイラーのトップメーカーである三浦工業(本社・愛媛県松山市)の簡易貫流式ボイラー「SZシリーズ」が2001年度グッドデザイン賞を受賞した。
 省スペースでゆとりのある作業空間を演出する同製品は業界では初となる軟水器を内蔵している。
 シンプルな外観を実現するために、ボイラー前面のデザインを一新し、スイッチ類を省略することにより操作の簡略化、利便性の向上を図っている。
 個人事業者など小規模なユーザーをターゲットに需要が拡大するとみられており、クリーニング業、製菓業、豆腐製造業、繊維染色工業、食品加工業などの小規模店舗や工場を中心に、蒸気や熱の供給源として現在は利用されている。
 操作性を高めたいユーザーのニーズに対応するため、「new SPS mini契約対応」のボイラーとなっており、ボイラー管理にかかっていた手間を大幅に低減することが可能。メンテナンスも柔軟に対応できるため使用者、環境の両方に配慮した設計となっている。
 今まで、ボイラーを始めとする産業用熱機器の分野は、製品の性能を重視する傾向にあった。その中で使用環境にマッチした製品開発、デザインの需要は以前から求められていた。本製品のグッドデザイン賞受賞は新しい機能・性能がデザインと一体化した商品の実現の第一歩となる。
 「グッドデザイン賞」は1957年に通商産業省によって設立された「グッドデザイン選定制度」を継承し、1998年度に新たにスタートしたもので、デザインの良さのみならず、機能、品質、安全性など製品の質の高さが審査されている。




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