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来年7月 東急電鉄系ビル管理会社が合併 新社名「東急ファシリティーサービス」
2001.12.03 17:37
東急電鉄の子会社でビル管理業を展開する東急サービス(目黒区)と、東急管財(世田谷区)の2社が、来年7月1日付けで合併することになった。
存続会社は東急サービスで、新社名は「東急ファシリティーサービス」になるという。
東急サービスは東急線沿線を中心とした首都圏を対象に、清掃・警備・設備管理などの他、レストランや社員食堂の運営・人材派遣などの総合ビル管理業を展開している。
東急管財はビルの総合管理をはじめ、ホテルの客室管理、空港内の地上サービス業務などを行っている。東急電鉄がホテル事業を全国展開しているのに伴って営業エリアも全国に拡大している。
また、iモードを利用したビル管理システム構築を行っている・
今回の合併は「不動産の所有と運営・管理の分離」が進んでゆく中で、従来の清掃や警備といった請負的な業務ではなく、ビルの運営・管理を総合的にサポートしてゆく提案型事業を行うことが管理業界に求められている現実を受け、より総合的なサービスを展開してゆくことを目的に行われるもの。
特に、東急電鉄では不動産投資信託(REIT)事業への進出を予定していることから、運用物件についてより高度な管理・メンテナンスを行い、投資家に対してより高い利回りを還元してゆくことも合併の目的だ。