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環境フォーラム ホルムアルデヒドの測定器を発売 誰にでも簡単に操作でき測定可能

2002.02.25 17:24

 環境関連のベンチャー企業である、環境フォーラム(東京港区西新橋)は昨年末からポータブルホルムアルデヒド濃度測定器の「ホルムアルデメータ400」を販売している。
 この商品の特徴は、シックハウス症候群の原因ガスであるホルムアルデヒドを、ボタン2個の簡単な操作により、手軽に短時間で誰でも簡単に測定できる点で、測定時間はわずか30秒足らずしか必要としない。
同測定器はセンサーに電気化学式燃料電池法を採用している。この原理は測定時に10ccの空気を内蔵ポンプにより吸引し、センサーのプラス極に通す。マイナス極には純空気が封入されており、プラス極を吸引したガスが通過すると電解質で酸化を起こし、マイナス極との間に電位差が生じて、酸化電流が発生する。
 ここに生じた酸化電流の電圧を増幅し、ホルムアルデヒドの濃度として表示するシステムになっている。これは一般的な方式である電気化学式低電位電解法と比べると、共存ガスによる悪影響が少なく、ホルムアルデヒドを安定して測定する事ができる。
 ホルムアルデメータ400キットには、本体の他に、センサー較正クーポン、ガラス棒温度計、取扱説明書、キャリングケースが含まれる。
 またオプションとして、ホルムアルデメーターとパソコンを直接接続できるユニットで専用ソフトにより動作し連続測定(サンプリング間隔2~60分)と、パソコン上にグラフの表示とデータ記録が可能になる「インターフェースユニット」。
 連続測定(サンプリング間隔自動設定)、データ記録、プリントアウトアラームと、データをパソコンに転送することが可能になる「ベースユニット」が用意されている。なお本体価格は33万円。




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