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旧錦糸町そごうビル新名称発表 アルカキット錦糸町に決定 地元を意識したテナント構成
2002.02.25 17:30
小紙2月11日号でも特集した、JR錦糸町駅前そごう跡のビルの名称とテナント、オープン日が今月12日発表された。名称は「アルカキット錦糸町」でテナントは地域密着型の地元住民を意識した構成となっており、3月29日にオープンする運びとなった。
発表したのは、経営破たんした大手百貨店、そごうグループの「旧錦糸町そごうビル」を所有する日本生命と運営をおこなう三井不動産で、実際の運営は「ららぽーと」が行う。
この名称は錦糸町北口再開発の総称である「アルカタワーズ」の「アルカ」と「キット」を組み合わせたもので「キット」とは錦糸町の個性的な建物と言う意味の「錦糸町インディビジュアルタワー」のそれぞれの頭文字を取ったものであるという。さらに日本語の「きっといいものが見つかる」の「きっと」と英語の「KIT(道具)」にもかけた。
錦糸町駅の半径5kmには約100万人が住んでいることから、ターゲットは地元の主婦や家族を中心に幅広い年齢層を対象としており、テナント構成は生活を意識したものになっている。
地下1階には食料品を扱う高級スーパーのクイーンズ伊勢丹がはいり、1階から4階はオンワード樫山、ワールド、イトキンなどの大手アパレルやセガワールド、マクドナルドなどが入居する。
コンセプトは「スタイリッシュなカジュアルファッションの提案と生活に潤いを与える生活提案」5階から7階には100円ショップの大創産業、家具販売の村内ファニチャーアクセス、ベニー用品の赤ちゃん本舗などの大型専門店が入居する。8階から10階は旧錦糸町そごう時代の入居テナントのほとんどが継続営業する。
今回の名称・概要を発表した両社は「地元に喜ばれる施設を目指し、活性化に役立ちたい」としている。