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三菱電機ビルテクノサービス エネルギー管理支援システム ビル消費エネルギーを金額に換算し閲覧可能

2002.04.22 17:24

 三菱電機(千代田区)はビルの消費エネルギー量を測定し、各ビルの管理者やオーナーがそれをWebブラウザで閲覧できる「エネルギー管理支援システム」を開発した。
 このシステムの最大の特徴は、エネルギー使用量を料金やCo2量に換算出来る点にある。例えば電力使用量ならば、電力会社が定める契約形態、選択契約内容に対応させ概算料金に換算出来るので、省エネ対策を行った結果が、金銭的にどの様なメリットとして反映されるのかを一目で把握出来る様になる。
 また、これらのデータについては、ビルオーナーや管理者がID、パスワードを入力すればWebブラウザで閲覧できるので、手間もかからず、情報の管理・保守も簡単に行うことが出来る。
 また、ユニークな機能として「アラームメール警告」がある。これは、予め設定した消費電力の目標値を、実際の消費電力が超えると、自動的にアラームメールをビルオーナーや管理者のパソコン・携帯電話へ送信し、対応を促進するものである。
 データはそれぞれ①1時間単位の日②1日単位の月③月単位の年の三種類での表示が可能になっている。
 また、先だって同社はNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が実施する平成13年度の「省エネルギー設備等導入促進情報公開対策事業」のうちのビル部内事業の実態調査及び情報提供事業を受託した。「国民の省エネ意識の高揚によるライフスタイルの変革を起こす」を目的にした実態調査の為、北海道から九州までの全国主要都市より、病院・学校・ホテル・オフィスビル・店舗の5用途60棟を選出し、同システムを用いたエネルギー使用の実態調査・分析・省エネ提案を来月より来年3月まで実施するという。




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