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大林組 重金属汚染度処理法を開発
2002.09.23 15:28
大林組は重金属による汚染土壌を浄化処理するための大林子規分球洗浄処理プラントを開発した。
同社が採用した方式は汚染土壌のうち汚染濃度の高い細粒分を高精度にふるい分け(分級)、さらに付着している汚染水分を切ることで汚染土壌を健全土と汚染土壌に分級する。
分級処理が適用可能な土質は、シルトや粘土の少ない砂質土に限定されるが、重金属汚染土をそのまま管理型処分場に最終処分する場合と比較すると、処理・処分にかかる費用を大幅に低減することが可能で経済的メリットは高いうえ、分級された健全土は現地等で再利用できるので逼迫する最終処分場の延命化にもつながる。
なお、同社では既に重金属汚染土3万8000㎥の浄化処理に適応し全ての浄化処理も完了しており、今後積極的に同方式を提案していく。