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【トピックス】フジテック 業界初の遮炎・遮煙エレベータ垂場ドア
2002.10.07 17:24
フジテックでは、東洋シャッターと共同により「遮炎・遮煙エレベータ乗場ドア」を業界で初めて開発した。
同製品は、日本建築総合試験所にて、昭和48年建設省告示第2564号に規定する試験に合格し、大臣規定に関する一連の手続きを開始しており、2枚戸両開きタイプと2枚戸片開きタイプがラインアップされる。
今年の6月1日「エレベータ乗降ドアに遮炎・遮煙性能がある」とされていた昭56建告第1111号が失効し、エレベータ乗降ドアには遮炎性能はないとされてから、エレベータ乗場ドア部分には遮煙性能を持つ「別の防火戸」として、折戸・シャッター・スクリーン・引戸等を設置する必要が生じたが、新たな設置工事が必要となり、意匠・価格・施工・取り扱い面での制約が増大するため、この度の「乗場ドア」が待たれていた。
同社によると、今回開発した「遮炎・遮煙エレベータ乗場ドア」は、建築業界からの要望も高く、大臣認定を所得した場合に備えて本製品の供給に向けた体制固めを開始するという。
いずれにせよ、旧法に基づいて設置されている既存エレベータも「乗場ドア」のみの交換で新法対応が可能となるので、リニューアル工事が極めて容易となるうえに、施工に伴う費用も遮煙性能を持つ「別の防火戸」を設置する場合に比べ割安となる。