週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
奥村機械エンジニアリング ビルピット内のスカムを竜巻により攪拌して除去 1日の電気代は約290円
2002.11.18 16:30
奥村機械エンジニアリング(東京都品川区)は、ビルピットの悪臭を抑制する、今日循環水高効率酸素溶解装置「TORNADOR(トルネーダー)」を発売した。
地下排水槽・ビルピットでは、汚泥などの沈殿物やスカムと呼ばれる浮遊汚泥が溜まりやすい。ここには嫌気性のバクテリアが繁殖しやすく、硫化水素などの有害ガス発生の原因にもなる。
この硫化水素は、悪臭の原因になるだけではなく、コンクリート製の排水設備や下水管を侵食したりなど、様々なトラブルの要因となる。
TORNADORを、ブロワーに接続させ、竜巻状噴流水を発生させることで、排水槽・ビルピット内を攪拌することが出来る。これにより汚泥、スカムが溜まることを防ぐという。
導入のメリットとしては①スカム・堆積物が無くなり、ビルピットの清掃作業が水洗い程度で済む。また、人体に有害な硫化水素の発生を抑止する為、作業の安全性も向上する。
②汚泥が無くなる為、廃棄料が軽減される。
③メンテナンスは、地上設置のブロワーに1~2カ月に1回程度のグリース注入のみで済み、手間がかからない、などがある。
尚1日あたりの電気代は約290円。汚水40立方米から50立方米に対し1台の設置が目安になる。